第44回千葉県保険医協会総会決議

今国会で政府が成立させた「医療制度改革関連法案」は、医療費抑制のための医療提供体制を進めるシステムを導入するものであり、決して容認することはできない。引き続き同法の廃案に向けた活動に全力を傾注する決意をあらためて表明する。
 政府の描く医療や介護の政策は、保険給付を限りなく縮小するために、医療と介護をサービス産業と位置づけ、市場化をはかることが目的であり、公的責任の放棄をめざしているといわざるを得ない。
政治を巡る動きでは、安倍政権が進める安全保障法制の改定などまさにアメリカ支配層との同盟を優先するものとなっている。それらを進めるために現憲法の改定を提起している。立憲主義にも国民主権にも反するものであり断じて容認できない。
協会の運動の柱は国民皆保険を守り発展させるととともに、県民・国民に良質の医療・介護サービスを提供することである。そして開業保険医・病院勤務保険医などの生活と権利を守り発展させることである。私たち医師・歯科医師は、社会保障・医療保障を充実させることが安心できる社会の土台であるとの確信を持って、いっそうねばり強く国民とともに運動を進めていく。
第44回定期総会にあたり、次の事項の実現をめざし全力で取り組むことを決議する。




一、公的医療費の総枠を拡大し、安心・安全な医療を保障するために医科・歯科の診療報酬の不合理を是正すること。
一、医療安全性・有効性が保障されない患者申出療養は導入しないこと。
一、保険医の人権と裁量権を尊重し、保険医療の制限を強いる審査、指導、監査を行わないこと。
一、新たな患者負担増を行わず、国庫負担を増やすことや応能原則による負担などにより、患者の窓口負担を大幅に軽減すること。
一、保険でより良い歯科医療を実現するため、歯科医療の保険適用範囲を拡大すること。
一、国民生活と国民皆保険制度を崩壊に導くTPPへの参加をやめること。
一、世界標準のワクチンを希望するすべての人たちに無料で接種できる体制を構築すること。
一、消費税増税を中止し、医療にはゼロ税率を適用すること。
一、東日本大震災で被災したすべての医療機関や介護・福祉施設、住民の再建に公的支援を行うこと。
一、再生可能エネルギーの活用等の政策に転換し、原発再稼働をやめ原発ゼロをめざすこと。
一、平和を守り、憲法9条を順守し、集団的自衛権の行使を行わないこと。