千葉県保険医新聞2018年3月25日号(第663号)

今次診療報酬の特徴は-平成30年度診療報酬改定の告示・通知が発出-

 4月1日から新たな診療報酬制度が始まる。今回の改定は、6年に一度の診療報酬・介護報酬同時改定であり、国は地域医療構想の実現や地域包括ケアシステムの構築等の観点から、病床機能の分化・連携、在宅医療・介護の連携強化を分野横断的・一体的な対応を図ると位置づけ議論が進められてきた。協会では3月21日から医科歯科合わせて県内18会場で新点数説明会を行う。延べ4100人程の参加申込みを受けている。

3月5日、厚生労働省は2018年診療報酬改定にかかる告示・通知を発出した。医科歯科それぞれの改定の特徴点が見えてきた

■医科改定の特徴
  今次診療報酬改定は、6年に一度の診療報酬・介護報酬の同時改定で、「地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進」を重点課題として実施された。医療と介護、入院と在宅、医療機関間をはじめとする様々な連携と機能分化の促進策が盛り込まれている。
 入院では従来の一般病棟入院基本料を急性期一般入院料と地域一般入院基本料に再編。療養病棟入院基本料も再編することで、地域の病床の機能分化と再編を促進した。
 外来・在宅では初診料に新設された「機能強化加算(80点)」によるかかりつけ医機能の評価や、同一患者に対する複数医療機関の訪問診療料の新設等の訪問診療料の細分化をはじめとする地域包括ケアシステムを念頭においた在宅医療点数の見直しが行われた。
 他にもオンライン診療による診療料や管理料の新設、人工腎臓への新たな施設基準導入による大幅な引き下げなど、開業医の経営・診療形態に大きな影響を及ぼす内容が見られるのが特徴だ。

■歯科改定の特徴
 今回の歯科の改定率は診療報酬本体+0・69%の改定となった。歯科医業経営が厳しい中にあって、その改善の改定率としては決して十分とは言えないものである。
 改定の大きな特徴の一つに、基本診療料の初・再診料に「減算」が導入され、感染対策の施設基準の届け出の有無で初・再診料に差がつけられた。本来は条件抜きに基本診療料を抜本的に引き上げ、その中でこの対策も十分に評価すべきものである。かつ「減算」の考え方が他の項目に今後波及する懸念も言われている。
 一方、歯科特定薬剤等の算定方法の見直しなど、この間の協会・保団連の要求が反映された項目もある。

 協会では21日からスタートしている点数説明会を成功させていくとともに、引き続き診療報酬の改善に向けて運動を進めていく予定だ。