千葉県保険医新聞2018年8月10日号(第672号)

必要なワクチンの定期接種化を 協会や患者団体 加藤厚労相に要請


▲加藤厚労相に要請書を手渡した参加者=7月5日・厚生労働大臣室

 7月5日、衆議院第一議員会館大会議室で「ワクチンパレード2018リレートーク集会」が開かれた。当日は台風の接近でパレードを中止し、急遽集会に切り替え協会・保団連の他、各疾患の患者団体など約80人が参加した。集会では各団体がワクチンの大切さや、接種できない乳児や妊婦等は周囲が接種することで感染症をガードする「集団免疫」への重要性を訴えた。集会後、加藤勝信厚労相と面談、ワクチンの定期接種率向上などを要請した。
 風疹をなくそうの会「hand in hand」の大畑茂子さんは20年前、妊娠初期に風疹に罹患し、出産を諦めるように主治医から宣告された時の苦しい想いや、反対を押し切って出産し授かった命の尊さ、ハンディキャップを抱えて暮らす現状を語り「今も同じ想いをする妊婦がいることが悲しい。もう繰り返してほしくない」と一言ひとことかみ締めるように訴えた。また、「生後1歳未満の子どもたちははしかのワクチン接種を受けられず、周囲が感染しないように防御しなければ守ることはできない。社会全体で子どもたちを守って欲しい」と訴える母親もいた。
 集会終了後には厚生労働大臣室で加藤勝信厚生労働大臣、古屋範子厚生労働副大臣と面談し、「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会」の菅谷理事長からロタウイルス感染症・おたふくかぜの早期定期接種化、子宮頸がんワクチンの積極的勧奨を再開すること、麻疹・風疹ワクチンの接種率向上対策を図ること、の3つの項目からなる要請書を手渡した。
 加藤厚労相は「ワクチンで防ぐことができる疾患はワクチンで防ぐ、という考えは皆さまと同じです。現在、任意接種のワクチンの定期化導入など、専門委員会で技術的な議論を重ねており、結論が出次第、国が判断して実施していきたい。引き続き、国民が安心て予防接種が受けられるよう体制等を整備していく」との見解を示した。
 なお、当日の模様はNHK等で放映された。