千葉県保険医新聞2019年1月10日号(第681号)

健康・長寿の21世紀を
沖縄で保団連・医療研究フォーラム 千葉から6演題発表


▲全国から502人が参加した保団連医療研究フォーラム=11月23日・沖縄・宜野湾市




▲分科会で演題発表を行った6 人。AMR、歯科臨床に密着した工夫、歯周治療の実践、じん肺・
石綿に関する検診など多岐にわたるテーマで発表を行った。

潤間励子氏(上段左)、森田順子氏(上段中)、藤野健正氏(上段右)、
  佐々木脩浩氏(下段左)、永野伸一氏(下段中)、川村光夫氏(下段右)


「健康・長寿への挑戦―平和で生きやすい21世紀をめざして」をメインテーマに33回目を迎えた保団連医療研究フォーラムが11月23日、24日の両日、沖縄県宜野湾市で開かれ、全国から医師・歯科医師・市民ら502人が参加した。千葉からは23人が参加、そのうち5医療機関6人が分科会で演題発表した。
 1日目は「健康・長寿への挑戦」をテーマに琉球大学名誉教授の鈴木信氏が講演。沖縄は95年に世界健康長寿地域を宣言し、世界のブルーゾーン(健康長寿・幸福繁栄を共有できる地域)のパイオニアとされた経緯を、沖縄の食文化や地域のつながりの特徴に触れながら解説。老いも若きも一人ひとりが「Can do」の熱意と魂を集積して、世界に冠たる「幸せな健康長寿」のスピリットが求められるとし、生きがいを持ち続けることが健康長寿の秘訣であるとまとめた。
 続いて、「沖縄の子どもの貧困率が全国平均の約2倍に達する理由」をテーマに、沖縄大学准教授の島袋隆志氏が講演。沖縄の県民所得(216・6万円)は全国平均の70・2%にしか届かず、最低賃金は最下位のDランク、非正規雇用率が43・1%(全国最下位)という状況を報告。低賃金で生活費を捻出するには、長時間労働や複数の職場を掛け持ちせざるを得ない問題があることを紹介した。
 そのため、子どもとのすれ違いなど「保護者と過ごす時間の貧困」や、子どもたちが社会と触れ合う「機会の貧困」があるとし、貧困の連鎖を断ち切る雇用労働環境の改善が必要とまとめた。
 2日目は6分科会で132の演題発表が行われ、活発な議論が行われた。

千葉協会からの発表者は次の通り

・「薬剤耐性(AMR)に関する開業医の意識と千葉県保険医協会の取り組み」 潤間励子氏(医師)
・「実物パノラマX線写真を活用した歯周治療導入時の説明方について」 森田順子氏(歯科衛生士)
・「わくわくリグロス―最新技術組織―」 藤野健正氏・歯科医師)
・「慢性膵炎における多血小板血漿(PRP)を用いた上顎洞底粘膜挙上術の1症例」 佐々木脩浩氏(歯科医師)
・「歯科開業医だからできる『声が出にくい』と訴える患者の精神分析」 永野伸一氏(歯科医師)
・「地域病院におけるじん肺・石綿手帳検診」 川村光夫氏(医師)