千葉県保険医新聞2019年3月25日号(第686号)

県歯科医師会と懇談 歯科医療の現状で意見を交換



▲協会は、県歯科医師会と歯科医療の改善の取り組みについて意見交換を行った。=1月31日・千葉県歯科医師会館(千葉市美浜区)
 協会は1月31日、千葉県歯科医師会館で県歯科医師会と懇談した。県歯科医師会からは、砂川稔会長、高原正明副会長、久保木由紀也専務理事、山本貴子事務局長が出席。協会からは宇佐美宏、佐々木脩浩、野崎泰夫各副会長、石毛清雄社保担当理事、吉川恵子事務局長が出席した。
 冒頭、宇佐美副会長が砂川会長の体制になってから初の表敬訪問で、多忙な中での懇談快諾に御礼を述べたあと、「協会と歯科医師会は歯科医療の改善に取り組んいる中で、有意義な情報交換を行い、共に国民医療、社会保障の拡充のために活動して参りたい」と挨拶した。
 懇談では、協会から18年4月の診療報酬改定後の実態について、施設基準が増え、規模が大きい歯科医療機関との二極分化が進んでいることや歯科医療費の推移について、一時13%近くあった歯科医療費のシェアが、今は6・9%にまで落ち込んでおり、その分岐点は1996年の補綴物維持管理料導入で「長期維持管理路線」がとられてきたこと等、資料をもとに解説した。
 また、協会・保団連で行った受診実態調査結果では、経済的な理由で歯科医療にかかれない患者が多いことや、学校歯科検診後の受診調査結果も説明し、対策を話し合った。
 砂川会長からは、任期2年目の新規事業として「歯科衛生士就職準備金貸付事業」が実施されたこと、継続事業として、在宅歯科医療連携室及び診療設備整備事業をはじめとする各委託事業を実施していることの説明があった。そして来年度からは、「口腔保健センター」構想のもと委員会の横の連携をさらにしっかりとっていく等の説明があった。また、現在、「8029」(80歳になっても肉(ニク:たんぱく質)を摂取して元気な高齢者を増やしていこう)運動として、高齢者の口腔機能の維持・向上を図り生涯を通じた食支援を通して健康寿命の延伸を目指していく事業を展開していること等が話された。その他、会員対策等の課題についても意見交換を行った。今後もこうした情報を共有しながら歯科医療の充実、発展と国民医療のために互いに協力できるところを確認し、閉会した。