千葉県保険医新聞2019年6月10日号(第690号)

会員アンケートにご協力ください 「開業医の働き方」調査

 
医師が安全な労働環境のもとで診療し、患者が安心して医療機関を受診できるためにはどうすべきか。
 「医療崩壊」が報道機関で取り上げられ、地域の医療提供体制が存続できない、という不安が取り巻いています。医療現場の現状は、地域ごとに様々な要因が存在しますが、その根底には、医師の絶対数が少ないことがあげられます。いわゆる「医療費亡国論」の考えのもと、1980年代から医療費を抑制する政策が進められ、その一つに医師数を減らそうとする政策が続けられてきました。医師の絶対数の不足は、OECD諸国平均の人口10万人当たりの医師数と比較して、低い水準のままです。
 こうした状況下、医師の時間外規制の在り方について、国は「我が国の医療は、医師の自己犠牲的な長時間労働に支えられており危機的な状況」と認めながらも、年960時間・月100時間を時間外労働の上限としました。さらに、地域医療提供体制の確保の観点から三次救急医療機関等は、年1860時間の水準を設定しました。
 医師・歯科医師が多職種の労働者とは別の括りで議論され、その結果、長時間労働のリスク(過労死をはじめ健康上のリスク、医療過誤のリスク)にさらされたままである現状は早期是正が必要です。

 また、開業医は、事業主でありながら医師の診療業務の特殊性(公共性、疾病発生が予見不可能である不確実性など)によって、一個人の判断だけで自身の労働時間を確定することはできません。
 そこで、協会は「開業医の働き方調査」を実施し、開業医の労働実態の基礎調査をし、その統計資料をもとに医療の安全性をどのように確保すべきか、検証を行います。
 対象会員(病院会員を除く)には、5月下旬に「開業医の働き方調査」アンケートを郵送いたしました。ぜひ、ご協力をお願いします。

▲「開業医の働き方調査」票。医科版、歯科版があります。5月下旬に対象の会員へ郵送しました。記入用紙は表裏に項目があります。両面とも記入をお願いします。