千葉県保険医新聞2020年4月25日号(第709号)

配布事業に協会が協力
国・寄付マスク届き感謝の声


 協会は、3月に「マスク・消毒用アルコールの供給不足に関する緊急アンケート」を実施。会員の7割がマスク不足であるという結果(千葉県保険医新聞第708号で既報)を受け、千葉県へ備蓄分の提供や国の緊急対策として出されたマスク配布の事務連絡にある「在庫不足など緊急性の高い医療機関(診療所、歯科診療所、病院、薬局)に対するマスク優先配布」を速やかに実施すること求め、強く要望をしてきた。

国のマスク2万4千枚届く
 国が購入し、自治体等を通して医療機関に配布している医療機関用マスクについて、県内の医療機関への配布方法等について、県薬務課へマスク不足アンケートを持参し、迅速な対応を求めてきた。具体的には医療団体に属しているか否かは関係なく、県内の全ての医療機関に等しく配布すべきであることを強く訴えた。
 その結果、県からマスクの配布先リストに千葉県保険医協会も入れるとの連絡あり、「医師会、歯科医師会に属していない協会会員と、どこにも属していない医療機関に対し配布をしてほしい」と依頼があった。そこで協会は、全医療機関に対し、医師会・歯科医師会加入の有無と在庫状況に関するアンケートをFAXやハガキで実施し、実態調査を行った。その後7日に国から2万4千枚のマスクが届けられた。

株式会社セス様から1万枚寄付
 協会は3月19日、県庁で医療機関のマスク・消毒用アルコールの供給不足の実態を緊急記者会見で報告。その概要をNHKニュースや新聞各紙が報道した。この医療機関の窮状を知った株式会社セス(東京都千代田区)の大野芳一代表取締役社長から医療用サージカルマスク1万枚を寄付したいとの申し出があり、小西洋之参議院議員事務所を介して連絡をいただいた。
 4月1日、同社へ事務局が訪問し、意見交換した。同社は新型インフルエンザ・鳥インフルエンザ対策開発関連商品等を取り扱っている。大野氏は50年以上中国との貿易事業に携わり、日本国際貿易促進協会の理事を務める。その縁で中国河南省から医療用サージカルマスクが届き、そのうち1万枚の贈呈を受けた。

消毒用アルコールの確保に向けて
 以上の経緯から合計で3万4千枚のマスクを事務局総出で個別配達を行った。「医療用マスクのご提供を賜り、大変恐縮しております。大切に使わせていただきます」、「同じマスクを2週間以上使用していたため、職員ともども大変喜び感謝の言葉が飛び交いました」、「予約のキャンセルや次回の治療の見合わせなどもあり先行きが不安ですが、できる限りの事をして1日1日頑張っていきます」、「材料屋さんに頼んでいるが、全然届かず困っていました」など感謝の手紙や声が寄せられた。
 協会は、医療機関の消毒用アルコール、グローブ等の供給不足に対しても対応に取り組んでいる。
 医療用アルコール消毒液は、NHKの報道で開業医の窮状を知った企業より協力の申出をいただいた。また、県薬務課と連携し、引き続き医療機関に安定供給できるよう取り組んでいる。詳しくは同封の「マスク・防護具等の販売(第一弾)について」をご覧いただきたい。


▲国から2万4千枚、株式会社セス様からいただいた1万枚のマスクが入った段ボール箱の山


▲株式会社セス代表の大野氏(中央)にマスク寄付の要望書を渡す吉川事務局長。左は紹介いただいた小西洋之参議院議員=4月1日・株式会社セス社内(東京都千代田区)



▲マスク配布後に協会へ届いた手紙やFAX。「大切に使わせていただきます」などの声が寄せられた