千葉県保険医新聞2020年7月10日号(第714号)

3月~5月 新型コロナで順延
母子保健・予防接種へ影響は

 
県内各自治体へアンケート

 協会は、新型コロナウイルスの影響に伴い、当会の会員医療機関における3月から5月の患者受診実態調査を行ったところ、約9割の医療機関で「患者が減った」と回答した。特に小児科の受診数が激減し、定期の予防接種や健康診査が滞っている実態が明らかとなった。必要な定期の予防接種や健康診査が漏れることが懸念される。
 そこで、協会はチラシ(左)を作成し、「乳幼児健診・予防接種は予定通り受けましょう」と呼びかけることにした。加えて、県内54自治体に対して、健診・予防接種事業の実施状況と機会を逸してしまった子どもたちへの救済策(予防接種接種期間の延長等)などについて実態調査を開始した。現在集計中であり、詳細は追って紹介したい。
 回答から、船橋市ではコロナ禍の自粛期間に接種時期を逸してしまった子どもたちを対象に、接種期間を2021年3月末まで延長する救済策を行うことが分かった。また、アンケートでは「2ヶ月からB型肝炎ワクチンが始まっていない」、「就学前の2期MRワクチンは年度末までとなっていたがコロナ禍で接種できていないまま、小学生になっている」等各自治体担当者の問題意識などの意見が寄せられた。
 一度接種が漏れれば、予定のスケジュールに戻すのは大変であり、定期の時期を過ぎると任意接種となり、接種費用や万一の補償も大きく異なる。子どもたちの健やかな健康を守るために、実態をまとめ、必要な救済策を求めていく予定だ。 


▲協会作成の「乳幼児健診・予防接種は予定通り受けましょう」と定期受診を呼びかけるチラシ。種類は3通り。