千葉県保険医新聞2021年2月10日号(第726号)

歯科金パラ2668円 4月改定も不十分

  中央社会保険医療協議会は1月17日、総会を開き、歯科鋳造用金銀パラジウム合金、(以下、「金パラ」)の4月の「随時改定Ⅰ」実施を確認し、告示価格を改定することになった。
 4月以降、金パラの告示価格は1グラム2668円となり、現行の2450円から218円(8・9%)の引き上げとなる。
 しかし保団連が実施した実勢価格調査「金パラ『逆ザヤ』シミュレータ」では、昨年7月以降金パラ実勢価格は高止まりしつつ緩やかに上昇し、最近の30グラムの購入価格平均は8万5千円前後で推移している。改定後の金パラ30グラムあたりの告示価格は8万40円であり、今回も「逆ザヤ」を解消するには程遠い改定である。

実勢価格と未だ乖離あり

 2020年は、4月、7月、10月と1年間で3回の金パラの価格改定が行われた。しかしこの間は基本的に一貫して「逆ザヤ」が継続している。年3回もの改定を行いながら、ほぼ年間を通じて歯科医療機関に「逆ザヤ」負担を負わせていることは、「随時改定」が金属材料価格と合金の市場価格変動に対応できないこは明らかである。
 実勢価格との乖離や改定時期とのタイムラグの問題は、コロナ禍で受診抑制に苦しむ歯科医療機関の経営を悪化させる要因になっている。
 協会はこの間「逆ザヤ」解消を強く求め、国会議員などを通じて厚生労働省に改善要請を繰り返し行うなど、問題解消に取り組んできた。今後も問題の早期解決に向けて取り組んでいく。