千葉県保険医新聞2021年9月10日号(第738号)

金パラ10月改定も逆ザヤ解消せず
抜本的な解消を求める会員署名にご協力を
 
 
 7月14日、中医協総会で、歯科用貴金属価格の随時改定Ⅰの実施が承認され、10月1日からの金パラの告示価格が現行の1グラム2668円(30グラム8万40円)から1g2951円(30グラム8万8530円)に引き上げられることになった。しかし、購入価格より保険償還価格が下回る「逆ザヤ」状態は全く解消できていない。厚労省は「参照期間と改定実施時期のタイムラグ」によるものと説明するが、これまで協会が再三指摘してきたとおり、現在の「逆ザヤ」はタイムラグによる問題ではなく、素材価格の平均値から推計で告示価格を算出するという現行制度そのものに問題があるため起こっている。
中医協で議論開始 
 中医協では、2022年度診療報酬改定に向けた議論が開始しており、7月21日には「個別事項(その1)」の中の一つとして、歯科用貴金属材料の基準材料価格改定についての論点整理が行われた。協会ではこの間、小西洋之参議院議員の仲介で厚労省要請を行った際に、この問題が歯科改定議論全体の中に埋もれないように要求してきた。今回、個別事項での議論となったことは評価できる。しかし内容は、これまでの対応を整理しただけのものであり、実勢価格との乖離にも触れられておらず、方向性を全く示していない。

FAX署名にご協力を 
 今後始まる本格議論を前に、「次期改定に向けて、金パラ『逆ザヤ』の抜本的な解消を求める要請署名」を保団連が提起したことを受け、協会も9月10日から10月31日にまでFAXで緊急署名に取り組むこととした。
 厚労省が目を背け続けてきた「逆ザヤ」問題による歯科医院の窮状を訴え、抜本的な制度改善は歯科医療関係者の総意であることを内閣総理大臣、厚生労働大臣、国会議員に示すためにも、一人でも多くの会員にご協力いただきたい。

2020年4月改定以降の「逆ザヤ」の実態