千葉県保険医新聞2021年11月25日号(第743号)

市民公開講座健口セミナー2021 Webで開催
 コロナ禍でこそ口腔ケアの重要性

 協会は「歯科医療を良くする」千葉県連絡会と共催で、11月8日、「健口セミナー2021~知ろう、考えよう、お口の健康~」市民公開講座を開いた。昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催できなかったが、今年は、感染対策を十分にとり、協会会議室とWeb併用のハイブリッド型講演会で行った。
 健口セミナーは、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授の高柴正悟氏を講師に迎え、「コロナ禍でこそ歯科医療・口腔ケアの大切さを市民に広く伝える~コロナ禍でのマスクと歯科医療について~」をテーマに開催。当日は、宇佐美宏協会副会長がコーディネーターを務め、医師、歯科医師、一般市民ら27人が参加した。
 高柴氏は冒頭、口腔の健康管理は全身の健康管理へつながるとし、「噛むことによって食事を摂って栄養を得る栄養管理の面と、口腔の感染と炎症が全身に影響を与えないよう感染・炎症の制御の役割がある」と述べた。次に、口腔の特性について概説。COVID―19の感染対策にも触れ、「マスク着用時に息苦しさを感じる人も多いと思うが、要因は酸素不足ではなく、マスク内の温度、湿度の上昇により熱中症を引き起こしている」とデータを示しながら解説、加えて肌荒れやアレルギーを反応が起きないよう、マスク素材の原料に注意して、ストレスにならないマスクを選ぶことが大切と強調した。
 最後に、今後日本は長寿社会が進み、健康寿命が伸び、医療費も上昇すると予測されるが、全世代でQOL向上の施策に取り組み、未病をめざすことが必要とし、「栄養摂取や感染・炎症制御など口腔健康管理をし、予防医学へつなげていくことがオーラルケアの究極の目的である」と締めくくった。