ワクチンの最新情報を発表 する岡部氏=3月4日・協会会議室【医科学術研究会】重症感染症防ぐ有効策〜ワクチンの最新情報学ぶ
協会研究部医科分科会は3月4日、「ワクチンに関する最近の情報2025〜2026」をテーマに医科学術研究会を開催し、会場・Web併せて65人が参加した。講師は、川崎市健康安全研究所参与の岡部信彦氏がつとめた。
以下、細山公子担当副会長がまとめた要約である。
「ワクチンに関する最新情報」ということで、岡部先生からお話をうかがうことができた。
「ワクチンを巡って、赤ちゃんが重症化することのあるRSウイルスの感染症を、妊婦さんにワクチンをすることで生まれてくる赤ちゃんに免疫を付ける母子免疫という全く新しい発想のワクチン接種のやり方が出てきたこと、インフルエンザの予防接種を今までの皮下注射から鼻からワクチンを投与するという“痛くない接種」というタイプのものが出てきたこと、今まで接種されてきた高齢者の肺炎球菌ワクチンをより効果の期待できる新しいタイプのものに替えることまで、最近のワクチンを巡る情報を教わることができた。
そしてそれにどまらず、ワクチンの歴史、特に、痘瘡のような重症な感染症を世界から排除できた歴史、ポリオもそれに近づいているが、不活化ワクチンにしたら安全だが、アフリカなどの国では飲むタイプの生ワクチンは投与できても、多くの子どもたちに皮下注射を衛生的に投与するのは難しいなどの課題があることが示された。
また、インフルエンザワクチンのように、症状はそれほど重症でなくとも、保育所に子どもを預けてもらえず親が仕事を休まざるを得ないという流行による社会的影響をへらすという役割から、B型肝炎ワクチン、HPVワクチンのように個人のがんを防ぐというものまであると説明した。
救済措置の整備と課題
ワクチン接種後の有害事象は、因果不明でも救済措置を実施する必要があることが話され、ワクチンの役割と課題を総合的に学ぶことのできる機会となった。



















