<ちばHPV zero プロジェクト設立-協会も賛同>
千葉県産科婦人科医学会(水谷敏郎会長)は、県内で子宮頸がんの予防策としてワクチン接種と子宮頸がん検診を積極的に推奨することを目的に「ちばHPVzeroプロジェクト」を設立した。
2024年2月10日には、同プロジェクトから、甲賀かをり氏(千葉大学大学院医学研究院生殖医学教授)、横須賀治子氏(よこすか内科小児科・はるこレディースクリニック副院長)が来局した。懇談には、潤間励子氏(千葉大学総合安全衛生管理機構教授)、太田文夫氏(太田小児科院長)、原木真名氏(まなこどもクリニック院長)、吉川恵子事務局長が同席した。
【キャッチアップ世代へ強力に啓発を】
甲賀かをり教授は、接種対象が小学校6年生から高校1年生相当の女性、キャッチアップ世代(1997年4月2日~2007年4月1日生まれ)であるが、特にキャッチアップ世代の公費対象の接種期限は25年3月末であり、「可及的速やかに接種を勧めていく必要がある」と強調。県内の産婦人科だけではなく、小児科や内科、歯科など医療界が連携してHPVゼロを目指すと共に、県や自治体、メディアを巻き込んだ取組みが急務であると指摘した。
【院内ポスター配布、宣伝等推進へ】
懇談では、HPVワクチン接種の現状や集団接種の課題、キャッチアップ世代と定期接種世代の対応、自治体との連携など、これまで千葉県小児科医会や協会が推進してきた定期接種化の取組みで培った経験を交流した。
また、横須賀治子氏から君津木更津4市で先駆的に取り組んでいる活動が紹介され、積極的な内容に多くを学ぶ機会となった。
協会は、「ちばHPVzeroプロジェクト」の取り組みに賛同し、同プロジェクトで作成した院内掲示ポスターを会員へ配布することや今後も情報交換をしながら、HPVゼロを目指し、推進していくことを確認した。
(千葉県保険医新聞 2024年2月25日発行 より)
◎院内掲示ポスター・ちらしはこちらからダウンロードしてください(3種類あります)
〇1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性のあなた‼(キャッチアップ)→ ダウンロードはこちら
〇高校生女子のあなた‼→ ダウンロードはこちら
〇中学生の女の子たち‼→ ダウンロードはこちら