会長 岡野 久
新年おめでとうございます。
旧年中は本会の様々な活動にご協力いただきありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。
今年はマイナ保険証の普及のため、旧保険証が順次廃止されていきます。マイナ保険証自体に反対していたわけではありませんが、旧保険証の廃止は国民と医療機関いじめそのものです。マイナ保険証が安全で便利なものなら、こんな強制策をとらなくても普及するはずです。保険証を残しさえすれば何の問題もなく、マイナ保険証が国民に定着するまでも医療保険制度が運用できるのです。
マイナカード普及のためなら医療保険制度に混乱が生じても構わないという政府の姿勢は残念でなりません。引き続き保険証を残すよう運動していきます。
医薬品の供給体制が非常に不安定になっています。行き過ぎた薬価引き下げに製薬メーカーが耐えられなくなった結果だと思われます。
医療費削減最優先ではなく、製薬メーカーなども含めた医療の現場が持続可能となる保険政策が求められます。
12月の臨時総会で協会の一般社団法人化が決定されました。順調に手続きが進めば6月の定期総会から「一般社団法人千葉県保険医協会」として活動していくことになります。
法人化しても活動内容が変わるわけではありませんが、法人として法的信用力が強化されることを生かし、さらに活動を前進させていきます。
昨年は日本被団協がノーベル平和賞を受賞しました。「人類と核兵器は共存できない」というメッセージを、命を守る医師として共有したいと思います。
「命を守る医師はあらゆる戦争政策に反対する。」という開業医宣言の精神がますます重要になっています。憲法9条を守る活動を今年も続けていきます。