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~保険の入れ歯が提供できなくなる!? ~ 歯科技工問題を考える学習会記事一覧に戻る

- Information
- <開催趣旨>
日本の歯科技工は危機的な状況にあります。歯科技工士養成所数や志望者数は年々減少し、資格を取得しても25歳未満で8割が離職すると言われています。その結果が、就業歯科技工士の急速な高齢化、志望者の減少、養成校の閉校です。その原因は、低歯科診療報酬の下で適正な歯科技工料金を得られないことによる低賃金、長時間労働といった過酷な労働実態を解消できないことにあります。つまり、歯科技工問題は「経済問題」です。この問題は、歯科医療にとって重大かつ、早急に解決すべき喫緊の課題です。こうした状況の中、国は、歯科技工士の人材確保のために、業務や教育内容の検討、勤務環境の改善、効率化の観点からICT活用の推進などを検討しています。しかし、肝心の「経済問題」については全く触れられていません。経済問題の改善が不可欠ですが、そこまで踏み込んだ対応がされていないのが現状です。
今回は、歯科医療界が抱える課題として、歯科技工問題の根源は何かについて、学ぶ機会とします。
問題提起: 「歯科医療界が抱える課題 歯科技工問題の根源は何か(「7:3」問題を中心に)」(仮)
講 師 : 宇佐美 宏 氏(協会副会長、保団連歯科代表)~講師からのメッセージ~
歯科技工問題における最大の課題は、言うまでもなく経済問題です。にもかかわらず、この四十年以上の間、厚生労働省は話の複雑化とすり替えばかりに終始し、肝心の経済問題については見事なまでに「見て見ぬふり」の姿勢を貫いてきました。しかし「入学者数急減」「高離職率」「高齢化」が顕在化している歯科技工界では、これまでのような「生かさず殺さず」で何とかなる時代など既に終わっています。事ここに至っては、課題の単純化による一点突破を目指す以外に手段はないのではないでしょうか。今回大変に素晴らしい機会をいただくことができましたので、日本の歯科医療と若者の未来を守るために活発な議論をさせていただけたらと考えております。
講 演 : 「歯科技工士養成から見た歯科技工界の実情と未来への課題」(仮)
講 師 : 伊藤 多佳男 氏(学校法人新英学園 仙台歯科技工士専門学校 学校長)※複数ご参加で、別々の端末からご視聴される場合には、端末(メールアドレス)ごとにお申込みください。
※Webでご参加される方には、ご記入いただきましたメールアドレスへ前日までに接続案内をお送りします
※ご不明な点等がございましたら、協会事務局(加瀬)までご連絡ください。(電話:043-248-1617)